そして次の日…私から口を開いた。
私:『昨日はありがと…』
ヒデ:『どうして話してくれなかったんだよ…ここずっと、悩んでたのはアイツのことだったんだろ?オレは何なの?』
私:『ヒデは…お兄ちゃんだけど、お父さんみたいな…だから話せなかった…。』
ヒデ:『そうか…でも、オレは違うから。オレはおやじのつもりでお前を育ててきたわけじゃないし、兄貴だからっていう義務感でもないから!いい加減わかれよ!』
そう言ってヒデは部屋にこもってしまった。
私はその時気づいたんだ。もしかして、ヒデは私のことを…?と…。
いや!でも、ヒデは血はつながらなくともお兄ちゃん。そんなわけはない!そう自分に言い聞かせて私は学校に向かった。
その日、一日中ヒデのことを考えた。いい加減わかれ!と言い放ったヒデの気持ちをずっと考えた。ヒデは、やっぱり…私に恋愛感情があるとしか考えられなかった。
どうしよう…。
ヒデのことは大好き。
でも、お兄ちゃん。
正直、ヒデは私にとって理想の男性。
もし、そうなら意識しないわけがない。
どうしよう…。
そう考えながらとうとう帰宅してしまったんだ。