あなたの人生、狂い始めたの。いつですか?
俺の名前は坂原冬輝。今超楽しい野球の試合‥‥‥だった。 『バカタレ!アソコで失敗するやつがあるか!?』
監督のいつもの怒なり声。聴き慣れていたはずなのになぜか今日は違った。今日は何故かムシャクシャしていた。
『しょうがねーだろうが!あれは柏木のせいだろ。なんで俺ばっか怒んだよ!なんでいつも俺なんだよ!』野球帽子を地面に叩き付け、監督の胸ぐらを掴んだ。‥‥‥完全にキレた。
『てめぇ〜よ!元はと言えばてめぇ〜のサインミスだろうが!あッ!?違うか?どうなんだよ!』
そういって監督をベンチに吹っ飛ばした。一度も逆らったことのない俺に吹っ飛ばされ、目が点になっていた。
『監督になんてことするんだ!?』
でた???ッ。必殺でしゃばりコーチ。チーム内(?)で一番監督を慕ってるやつ。でも今の勢いじゃあ俺の方が勝っていた。
『うるせぇ?ッ!てめぇには関係ねぇだろ。』 俺が大声を上げると、コーチは腰が抜けたようにへなへなと後退りした。ったく、ちょっと声を上げただけで。今の大人は子供を怖がり過ぎ。
『やってらんねーよ。こんなとこ。やめてやる。』
ここから俺の歯車が崩れ始めた。