セーラー服も可愛いかったけど、僕は赤いダウンを着たT子が気に入ってました
毎日赤いダウンのT子を、住まいまで送っては、単車に乗って帰る
しかし、そんな細やかな日も永くは続きませんでした
またもや、T子の親にバレたのです
T子は直ぐに、バイトを辞めさせられました
ゆいつ会うとしたら、学校から帰ってきてからの少しの時間だけ
僕も毎日集会で、朝帰りなので、眠い眼を擦りながら会いに行ってました
ある日、T子が、「シンナー身体に悪いからやめて」と、いきなり言ってきた時は、「やってね〜よ」と言って、言い訳してましたが、何時も別れ際にキスをしてるのですから、T子にはバレてたと思います
でも、仲は良かったですね
喧嘩をした覚えもありませんし、何より地元の後輩達に、よく冷やかされたものです
日に日に、T子のことが大好きになってく一方、暴走族の魅力にもズルズルのめり込んでいきました
その頃の僕は、地元[〜支部]だけではなく、チームのリーダー格にまでなっていました
そんな楽しい日を過ごしていたある日、中学の時の同級生がよく溜ってる喫茶店に、「話があるから、連れてって」と、T子が誘ってきたのです
店に入り、二階に上ると、やはり何人かが
僕達は窓側に向き合って座りました
少し経って、T子の口から出てきた言葉は「シンナーと暴走族を辞めて、アルバイトでも良いから仕事してくれない?」 「お金稼いで一緒に住もうよ」
こんな内容だったと思います
大好きなT子に、ここまで言われた僕は「わかったよ」 「シンナーも族も辞めて、仕事するよ」と言ったのを、僕は今でも覚えています
しかし、どういう事か、僕の心はT子を選ばず、暴走族を選んだのです
僕はT子の前から去りました
本心を言えば、約束を守る自信が無かったので、T子に会えなかたんです
今だから言えます
◎T子、これが嘘など無い、本当の理由だよ
今になってしまったけど、心から謝ります
ご?め?ん?な?さ?い