特務戦艦ホーリーピーコック12

宵待夜霧  2007-04-20投稿
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…寂しげな顔で機体を撫でるおやっさんを残し、言われた通り隊長室へ向かう。
途中、数人の隊員達が自販機の前で話しているのが聞こえてきた。

「見たか?3番ポートのシャトル。
最新型だぜ。」

「最新っていうとNe‐152か…。
あれってまだ10機ぐらいしか製造されてないぞ。」
「出たよ…宇宙船マニア。まぁ誰が乗ってきたのかは興味あるけどな。」

…どうやら客が来ているのは本当らしい。

その場を通りすぎ、《トラム》乗り場まで来る。

《トラム》とは[上下左右に動くエレベーター]のようなものだ。
ステーション全体にレールが張り巡らせてあり、ステーション内の移動には主にこれを使う。
ドアが開き中へ入る。

「リング1、えーと…二番まで。」

『リング1、二番、了解しました。』

行き先を告げるとコンピュータのマシンボイスが答え、ドアが閉まる。

そして静かに動きだした。

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