アイリは、目を覚ました。そこは、アイリには、知らない場所だった。足元は、グラグラと動いていた。「何ここ?フリア、どうなったの?教えて〜。」「おっ目が覚めたか?大丈夫か?悪かったな。」そうドアを開けながら、男の人が言った。男の人は、とても美形でたくましい体つきをしていた。「あの〜ここはどこであなたは、誰ですか?」アイリは、驚くほどに冷静だった。「ああ、すまない。俺は、カイトだ。そしてここは、貿易船の中だ。おまえに危害を加えるつもりは、ないぜ。お姫様。」カイトは、そう言いながら、アイリの隣に座った。『アイリ、大丈夫?ごめんね。私も気を失ってたよ。』フリアが話しかけてきた。『大丈夫だよ。でもどうして、ここに?これからどうなるんだろう。』アイリもやっと、ことの大変さに、少し気が付いてきたみたいだ。『大丈夫だよ。とりあえず、アイリは優しいから私が変わるね。そうフレアは言い、フレアが表の人格になった。「お前何者だ。急に
髪の色が変わったぞ。」カイトが言うとおりアイリの時は、茶髪だった髪がフレアになったら、金髪に変わっていた。これが二人の不思議なところだ。そしてフレアは、怖い顔でカイトの前に立った。「ちょっと、カイトって言ったけ。私をフリアセネルの姫だって知って誘拐したんでしょうね。何が目的なの?」カイトがすごく驚いたまま「それより、お前何者だ。姫様なのか?」「あなたの質問は良いの。私の質問だけに答えなさい。」フレアは、厳しく言った。「あっ、はい。えっと、って何で俺がお前のいいなりにならないといけないんだ。俺は、一応誘拐犯だぞ。」「それもそうだね。じゃあ、一応私達の秘密を話すね。」そう言いフレアは、話始めた。