ヤス#41
「分からないが…困る」「ふふっ…では、ここでじっとしていますね」「そうしてくれ」
ヤスはアイに背中を向けた。薄明かりの中、時間だけが過ぎていく。ヤスは背中にアイの気配を感じながら眠れないでいた。開いた目は焦点が定まっていない。障子越しに庭の植え込みの小枝が揺れているのが見える。だが、神経は背中に集中していた。ふと、衣擦れのような音が聞こえてきた。ヤスがゆっくりと振り返った。振り返って口が開いた。アイが衣を脱ぎ捨て、全裸で立っていたのだ。
そこには柔かなカーブを湛えた裸体があった。粉雪のように白く細やかな肌。大きな乳房はお椀のように丸く、前を向いている。その先端には赤いグミのような乳首が先を尖らせて乗っていた。極端にくびれた腰はその下に続く丸い尻を際立たせていた。股間には母のような毛が全く生えていず、大きなカイを縦に挟んでいるかのようだった。ヤスは初めて女という生き物を見たような気がした。急に息が上がり、心臓の鼓動が自分にも聞こえてきそうだった。「あわわっ…」「ふふふっ…このアイが、ご主人様に女を教えて差し上げます」「待て!止してくれ」「いいえ、止しません。さあ、ご主人様、いらっしゃい」