[なんだありゃ]
[竜。か?]
[でかいね]
三人の目の前にある黒い塊
それはところどころに赤い入れ墨のような模様があり、その姿は神をも彷彿させるほどに
神々しい
【人間どもよ、愚かなる戦。ご苦労であったな】
天から降ってくる声
それが目の前にいる竜のものだとすぐに分かった
【リトルブルーの血は潰えたと思っておったが、まだ残っていたのか。しぶとい一族であるな】
単語の一つ一つに重みがある
その重みに耐えきれずに壊れていく地面
[てめぇはなんだ?いったい誰だ]
刀に手を置く
【黒竜キシュンダオラ。我はこの世の全てを照らす者】
そう聞こえたと同時にキシュンダオラは巨大な両翼を開く
そしてそれを地面に向かって扇ぐように振り下ろした
[うあっ!!]
発生した暴風がキシュンダオラの周囲を護る
【さて始めようか、遊戯はこれまでだ】