リモコン取って!!
いつもの様に姉が言う……
えぇー!!今サッカー観てるのにぃ…
い・い・か・ら 貸しなさい!!
はいはい姉ちゃんばっかずるいよぉ、俺だって見たいテレビ有るんだからね!
「ふーんだ」
そう言うと姉はテレビを変えた。
そうだ俺がもう一つリモコンを買えばいいんだ!
そう思った俺はリモコンを買いにちかくの電気屋へと足を運んだ。
店の看板にはオススメのTVリモコン入荷と書いてある…
俺は気になったので、見てる事にした。
「へぇ…このリモコンには人を早送りしたり、停止させたりする昨日があるのかぁ…ってんな訳ねぇよ」
と少し思ったが、俺はそのリモコンを買う事にした。
店のレジにはそのリモコンを持った客がたくさんの行列で並んでいた。
やっと俺の番が来て店のレジでお金を払おうとしたらタダですと言われ使用上の注意だけを渡された。
「まぁいいや」
そう思い家に帰った。
家へ帰ると姉がテレビを独占中……
「くっそう」
そう思い俺は使用上の注意を読んだ。
紙には(このリモコンは、人を操る機能がついております、よく注意してお使いください)と書いてある…
「へぇ」試してみようと俺は姉にリモコンを向け停止ボタンを押した…
するとさっきまでゲラゲラ笑ってた姉の顔は硬直し…笑ったままの顔で止まってしまった。
慌てた俺はリモコンを投げた。
恐る恐る広い今度は再生ボタンを押してみた…
姉がまたゲラゲラ笑いだした…
「なんか凄いなぁ…このリモコン」
そう思い今日は遅いのでもう寝る事にした。
朝起きて顔を洗ってリビングへ行くと姉がTVを見ていた。
またかよ!!と思い姉にリモコンを向け停止ボタンを押し見たいTVを見た。
俺は満足したのでTVを替え姉を再生させた……
姉が「あっ!!あんた起きてたの?」
と言うと俺は「あぁ」
と息を呑み言った。
姉が俺を見て「何よそのリモコン」と言った。
「このリモコンはその…」
と俺が言うと姉は「そのリモコン貸しなさい」と言って来て リモコンを俺の手元から取り上げた。
リモコンを俺の方へ向け停止ボタンを押そうとしたので…「そのボタンは…」
と俺が言おうとした時俺の意識はなくなってしまった。
姉はそのまま再生ボタンは押さなかったそうだ……