その真っ白な封筒には
『ミサへ』と書かれていた。
手紙には…
『ミサ…この手紙を読んでいるという事は、もうミサと話すことが出来なくなっているんだね…
ミサと初めて会った時はまだ4つだった。
母さんに連れられてきたレストラン。かわいい子だと思ったよ。
それから、父さんと母さんが死んできっと淋しい思いをしたと思う。
ごめんな…俺、その淋しさ埋めてあげることができてたのかな?
でも、本当によかった。ミサが健康に明るく育っていってくれたことが俺にとってはすごく嬉しいことだよ。
これからは、俺はそばにいてやることができない。だから、困ったことがあったら、俺の仲間たちを頼ってみてごらん。きっと力になってくれるはずだから!がんばるんだぞ!
それから、この先好きな人が出来たら、その人を心から愛してやってあげてな。俺にくれた愛情くらい大きな愛をそそいでほしい。頼んだぞ!
ミサ…本当にありがと
ミサがみんなに愛されますように…
ミサがその愛に気づきますように…
PS
俺の机の引き出しの奥に赤い缶が入ってる。その中を見て!それはミサのものだからね。
ヒデより
200×年○月△日』
…と書かれていた。