火星からの使者の名は、ブライト・コム。
彼の話によると、火星は今、深刻な食糧難に見舞われており、地球から食糧を分けて欲しいということだった。当然今の地球には、今の分の食糧しか無いわけで、火星に分け与えるなど不可能な話だった。
だが、火星一の企業「マーズ・ビクトリア社」は、謝礼として、レオハルカンパニーの火星進出を約束。アナザーダムの住民にも、永遠の安住を保証した。結果、レオハルカンパニーと幾つかの子会社は火星に移転。
が、アナザーダムの住民には、数ヶ月分の水と食料、そして二年分の酸素のみだった。
この事態に立ち上がったのは、アナザーダムに取り残されたレオハルカンパニーの子会社、「ビオール社」と「タキナミ重工」だった。
二社が中心となって、反火星政府軍を結成。アナザーダムが一丸となり、火星への反乱を企てたのだ。