…隊長が煎れたコーヒーを一口飲むと、アリアは目を輝かせ、
「あら、おいしい!
これは…[エルネイ]ですね?」
「わかりますか。」
コーヒーにうるさい隊長は自慢気だ。
「私、このメーカーのが一番好きなんです。」
そう言ってもう一口飲んでからカップを置き、こちらに視線を向けた。
「さて、本題に入りましょうか?」
「はい。」
あらためて姿勢を正し、座りなおす。
「まずは…そうね、いろいろ言うより単刀直入に言うわね?」
アリアはそう言うと、ニッコリと笑い、
「私は…貴方、ツバサ=オオトリ軍曹を、私の部隊[特務第1中隊・ホーリー・ピーコック]に、パイロットとしてスカウトに来たの。」