僕のcoi

ヒロキ  2007-04-23投稿
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高校1年になって彼女がいないのは、この学校でたぶん俺だけだ。(軽く自慢)
俺の名前は渋未 雅春。通称シブミー。これは自慢じゃないが男子“には”慕われている。彼女いない歴16年。寂しい男だ。

『おーい、シブミー。早く飯行こうぜ。』 『おぅ。今行く!』
俺は弁当を持って仲間の所へ走った。弁当はいつも野球部の部室で食す。(野球部じゃないけど)ここに来て3ヶ月、俺にとって唯一の楽しみだ。
『ちょっと待てよ。』 俺は走って仲間の後を追い、ドアを勢いよく飛び出した。

ドンッ!

『痛ッ!』
気付くと女子が目の前で倒れていた。どうやら俺がぶつかってしまったらしい。『あ、ゴメン!大丈夫?』『ちょっと!怪我したらどうすんの!』
隣にいた女子が怒なり上げた。
『ゴメン!気付かなくて。あ、お弁当‥‥‥』
見ると彼女の弁当はひっくり返り、グシャグシャだった。
『大丈夫です。売店で買って来ますから。』
悲しそうにいった。
『あ、よかったら俺の弁当食べなよ。まだ手ぇ付けてないし。』
『‥‥‥いいんですか?』うつ向いていた顔がふっと俺の方を向いた。
『いいよ。どうせ俺が悪いんだし。』
そういって俺は部室に向かった。



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