半日経った頃、艦長は無線機の音で起きた
『飛鳥中隊!応答せよ!飛鳥中隊!』
艦長は癖で周波を変える
「はい、こちらは日本海軍飛鳥中隊です…」
『戦太郎艦長!寝惚けないで下さい!日本海軍なんて存在しませんよ!』
艦長等は目が覚めた。
「日本海軍が存在しない…我々は、元の世界に戻ってきたのですか?」
艦長は腕を組む
「GPSが正常なことから戻ってきた。何故元に戻れたのだ。まさか、全員で同じ夢を見ていたのか?」
するとまた無線機から音がする
『ザー…こちらはハワイ諸島攻撃艦隊の空母『加賀改』と多目的戦艦『大和改』の二隻です。ザー…飛鳥中隊、応答願います。』
「こちらは、飛鳥中隊。どうやら我々は、君達から見て異世界に来たらしい。我々に付いて来てくれ。」
艦長は周波を変える
「こちら、飛鳥中隊。友軍と共に横須賀へ寄港する。」
『よかったー。了解!』
横須賀に着いた。が、そこには空母『加賀改』四隻と多目的戦艦『大和改』二隻が止まっていた。揚陸艦『飛鳥』が止まると、護と夕七と輝と艦長は急いで外へ出た。すると、空母『加賀改』乗組員と、多目的戦艦『大和改』乗組員全員が、手錠をかけられていた。その後、揚陸艦『飛鳥』に付いていた、空母『加賀改』一隻と多目的戦艦『大和改』一隻が横須賀に着いた。
「日本に着いた途端に、手錠をかけられた。戦太郎艦長、どうにかしてくれないか。」
「わかった。だが、暫く待て。」
すると指揮官が現れた。指揮官は困っていた。
「飛鳥中隊…二日間何処に行っていた!」
「異世界の第三次世界大戦です。と言っても信じて貰えないでしょう。」
戦太郎艦長は乗組員に聞こえるように大声で話した。指揮官は溜め息を吐く
「戦太郎艦長…私は君の言っている事を信用できない。」
「では、自白剤でも使って、聞き出せばいいではないでしょうか。」
「………良かろう。その代わり、所属不明艦の乗組員に使う。」
「拷問では事実は言わないですよ。山崎指揮官。」
指揮官は去っていった。護達は心配になる。護は戦太郎艦長に聞く
「艦長、山崎指揮官は確か、拷問をするんですよね…」
「ああ。奴だけは信用できん。信用するなよ。奴は昇進のためなら手段を選ばないらしい。」
輝は戦太郎艦長に聞く
「戦太郎艦長!ハワイ諸島攻撃艦隊はどーするんだよ。」
「どーするって言われても。困るよ。」