言えないよ・・

じゅん  2005-09-20投稿
閲覧数[1316] 良い投票[0] 悪い投票[0]

同じ店で働いてるバイトの子に恋をした。明るくて素直で、彼氏にまっすぐな・・。
そう、彼氏持ちだ。彼の立場になれば、気分が悪いのはわかってる。でも好きな気持ちだけは誰にも止められないんだ。
せめて、仕事中だけでもいいからそばにいて欲しい。ただその時間だけ彼の事忘れて欲しい。
彼女が卒業すれば自動的に店からも卒業する。僕はこんなにも時間を呪った事がない。
彼女が彼の愚痴をこぼすたびに、僕は胸の高鳴りを覚えた。性格が悪いのも重々承知だが、やっぱり少し期待してしまう僕がいた。
告白が出来ないまま僕の異動が決まった。派遣社員の辛いとこだ。僕は迷った。伝えるべきか忘れるべきか・・
やっぱり僕は性格が悪かった。彼女の1番大切な彼の事を考えれなかった。
気が付けば彼女に電話をかけた。
「もしもし?」といつもの明るい声が聞こえた。
「夜遅くにごめんね。寝てた?」と緊張して声が裏返りながら言葉を発した。
「ううん、彼氏とご飯食べてるよ。」
「そっかぁ。いや、レイアウトの件なんだけど、食事中ならいいや。またね。」
これで良かったんだ。誰かを傷つけてしまう恋愛はいつか自分も傷つくし。よし!明日からまた頑張るぞ

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅん 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ