「ブラザーを外せ。」
一体何を言ってるんだこのカタツムリは。
そもそもオカシイじゃないか。カタツムリの分際で喋るのか?
一体どこに声帯があるというのだ?
いや!カタツムリに声帯はない。
ということは私の幻聴なのか?
幻聴が聞こえるということは少なくとも正常ではない。
疲れか?いつの間にか精神を病んでいたのか?
「カベルネ・ソーヴィニヨン」
はっ!ま…また聞こえた!な…なんだっけカベルネソウビニオンって。乳酸菌の一瞬だっけ?
「違うよ。赤ワインのブドウの種類だよ」
…そうだったんだ!知らなかった!
はっ待てよ?何故知らないことの幻聴が聞こえるんだ?まさか私は悟ったのか?意識界の知識の貯蔵庫にアクセスしたのか?
「違うよ。俺が喋ってるんだよ」
私はついに狂ってしまったようだ。カタツムリが喋ってるのがとても愛らしい☆ 食べてしまいたいよ★
「や…やめろ…。近寄るな……オィヤメろ…オィ!ウワッ!ウワァァァァァ!」
………………
ガリガリボリボリネチョネチョ!!
ウヒヒヒヒヒヒ…
不味ーい★