―午後零時―\r
「入り口、警備いないよ」
怜が、偵察から帰ってくる。
「よしっ!いくぞっ!!」
啓吾と怜が門の中に入っていく。
俺達の、ミッションはもぅ始まっている。
今日は、宝石の一個目の”赤の宝石”を盗むそうだ。宝石がある場所は、最上階の5階。城の中は薄暗く、奇妙だった。
「うわ〜っ・・・何にも見えねぇ」
啓吾が、辺りを見わたす。
「あっ!あそこに階段があるよ!」
「すげぇな・・・」
啓吾と怜が階段を上っていく。階段を上りきると、そこは2階。
ココも薄暗かった。
「うっ・・・」
いきなり2階の電気がパッとつく。
すると、啓吾達の周りを、警備員が取り囲む。
「な、なんだよこれ」
「やるしかないんじゃない?」
「ま、そぉだな」
「早くやっちゃってよね」
「あ〜、はいはい」
2人とも、勢い良く警備員の方へ走っていく。
警備員がドサドサと、倒れていく。
「急所は、はずしてるでしょ?」
「あったりめぇだろぉ!!」
ミッションをしている時は、どんな奴らでも殺してはならない。それが『ハイト』が決めた『リイバー』の掟。
こんなことが3階でも、4階でも続き、ついに5階までたどり着いた。
「んっ・・・?ココは電気ついてるね」
「おい!見ろよ!!あんな所に宝石があるゼ!」
床の中央にケースに入れられた”赤の宝石”が置いてある。
啓吾は、ケースに近づいていく。怜も、ついていく。
「けど、何か変・・・無防備すぎるような・・・罠だとしたら・・・」
「うっ・・・うわ〜っ?!!」
ケースの手前の床の底が開き、啓吾が落ちていく。
「けっ、啓吾っ?!!!!」
怜、あわてて穴(?)の中に飛び込む。
「・・・ん?・・・・ココ何処だ・・・?」
そこは、暗い倉庫だった。
「ああっ?!!!!!!!!!!」
良く見ると、啓吾の体がロープで縛られている。
「啓吾っ!」
怜も、縛られている。
「あれ見みてっ!」
倉庫の奥から誰かが来る。
「あっ・・・あれは・・・―――」