『あの〜、雅春さんいますか?。』 お、俺ご氏名!?俺の名前が出た瞬間、獣達の目は俺を睨みつけた。その目は(うらやましい?)(なんで俺じゃねんだよ?)と叫んでいた。俺は彼女に駆け寄り、『さっきぶつかった子だよね?なんかあった?』 『いや、あの〜‥‥‥』 話しずらそうだった。なぜなら、
『じゃあ、とりあえず外で話そ。ここじゃあ嫌でしょ?』
そう。後ろから来る獣の視線が、彼女を喋りにくくしていたのだ。彼女はコクンと首を振り、外へ出た。彼女が外へ出た瞬間、俺は仲間にガッツポーズをとった。『ブ???????ッ!』 一斉のブーイング。でもみんな笑っていた。
『あの、これ‥‥‥』 弁当箱をつきつけられた。その弁当箱は軽かった。食べてくれたんだ?!。 『ありがとう、美味しかったよ。』 弱気な声がなんとも言えなかった。
『さっきはゴメンね。急に飛び出したりして。』 彼女は何も言わずに黙ってしまった。えっ、俺のせい!?
『あッ、あッあ、あの、今度お礼させてください!。』