特務戦艦ホーリー・ピーコック29

宵待夜霧  2007-04-26投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

…天国のような、地獄のような時間を過ごし、ようやくシャトルに乗り込む。
席は個室で、視線に晒されずに済む事にホッとした。
そこで、あることを思い出し、アリアに聞いてみる。

「あの…乗って来られてたシャトルはどうしたんですか?」

すると、彼女はあっさりと、

「あっ、あれ?
あのステーションにあげちゃった。」

「…へっ…?」

「あのシャトル、最新式すぎて目立っちゃうのよね〜。
それにそろそろ次のシャトルが配備される筈だし♪。」

…太っ腹にもほどがある…。
あのシャトルは最新も最新、つい二ヶ月ほど前に発表されたばかりの筈だ。
本来ならあと30年ぐらいしないと、あの辺境ステーションには配備されなかっただろう。
それを[あげちゃった]って…。

『当機はまもなく発進いたします。
席についてベルトを…』

呆れていると、機内にアナウンスが流れる。

(これで、産まれ育ったキク星系ともお別れか…。)
なんとなく寂しい気分になり、ポケットに入れていた一枚の紙を取り出す。

それは、現代では珍しい[写真]と言うものだ。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 宵待夜霧 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]
激安耳つぼジュエリー
簡単貼るDiet


▲ページトップ