「死にたければ今すぐコレで死ねばいい」と義理の母が私に包丁を向けて言った。
この鬼のような女を殺そうと何度思った事か･･･お父さんはこの鬼女のどこに惹かれたのか･･･お父さんがスナックで拾ってきた時はかなり驚いた。
金髪の傷んだボサボサ頭、超がつくほどのブスで、厚化粧しても意味がなく、おまけにデブ。
しかも7人の子持ち。お父さんがこの女と暮らすと言った時、嘘だと思った。
気が付いたら私も一緒に住んでた。
「うるせーんじゃ、ボケッ」
立ってる私の両足の間からフライパンが飛んでいった。当たらなかったのが奇跡。神様はちゃんと見ているんだなと思った。
いつも怒鳴っては物を投げ付けてくる。毎日こんな生活だった。
私は学校に行かなくなった。
ある日、車に乗せられて連れて行かれた所は･･･児童相談所。
だが、ここでも神様に助けられた。事情を知った祖母が私を引き取ってくれた。鬼女の連れ子達は施設に入れられた。
あれからもう6年の歳月が過ぎた。
一時だけ一緒に暮らした兄弟達･･･それぞれ里親にもらわれたと聞かされた。
悲しい思いをした分幸せになってほしい。つづく。
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