特務戦艦ホーリー・ピーコック32

宵待夜霧  2007-04-27投稿
閲覧数[356] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「ツバサ君、ちょっといいかしら?
いくつか質問があるんだけど…」

「質問…ですか?」

「ええ、ちょっとしたアンケートと言うか、調査みたいな物よ。」

「構いませんけど…。」

「そう?じゃっ、始めましょうか。」

そう言うと、アリアはバッグから小型端末を取り出した。

質問の内容は、普通のものから変なものまでたくさんあった。
例えば、

「血液型は?」

「何かスポーツはやってる?」

から、

「リメンションワープの連続使用の弊害について答えて?」

「OT‐2型リメンションエンジンのエネルギーバイパスで見付かった欠陥は?」

など、質問と言うより問題のようなものも多かった。
百問近く答えた頃、ようやくアリアは、

「はいっ、しゅ〜りょ〜♪」

と言って端末を閉じた。

「ふぅ…。」

思わず息をつく。
矢継ぎ早に出される質問に必死で答えたので、なんだか疲れてしまった。
まるでテストの後のような疲労感だ。

「あの…今のは…なんなんですか?」

あまりに妙な調査に疑問が沸き、アリアに聞いてみるが、

「ウフフッ、気にしちゃダメよ♪」

…この笑顔で返されるとそれ以上聞けなくなる。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 宵待夜霧 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]
★セレブ御用達★
最高級の死海の塩


▲ページトップ