アリアがコーヒーを煎れ、渡してくれた。
「はい、お疲れ様。」
「あっ、ありがとうございます。」
受け取って、アリアが席につくのを待ち、ずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。
「あの…今度はこっちが質問してもいいですか?」
「?…いいわよ。
答えられる範囲でなら。」
にこやかに了承してくれたアリアに礼を言ってから、
「じゃあまず…大…アリアさんっていくつなんですか?」
…笑わないでくれ。
実際アリアは年齢不詳なのだ。
まるで10代の少女のようにも、大人の女性のようにも見える。
「あら?気になる?
26歳よ。」
…思っていたより少し上だった。
時折見せる子供っぽい言動から、20代前半ぐらいかと思っていたのだが…。
「むっ…今何か失礼な事考えなかった?」
「!?…いっいえっ、まったく全然デスヨ!?」
…なにげに鋭い。
確に、これでも特級大佐なのだ。
26で大佐と言うだけで十分若すぎる。
「えっと、次の質問です。俺がテストする機体って、どんな機体なんですか?」
慌てて質問を変えてみる。アリアはまだ疑いの目をしていたが