「ここのお肉屋、最近人気でてきたよね。」
私は友人のトモコに共感を望む。
「そうだよね。ここ最近まで全く人気なかったのにね。」
“サトウ焼き肉屋“
外見はオープンして一年、錆びているところはひとつもなくオシャレな店だ。
年中無休と書いてある看板にもデコレーションされている。
「今度食べに行こう。」
そう切り出したのはトモコの方だった。
私の腕時計は19時をさしている。
焼ける肉の香ばしい香りが誘惑を誘った。
「トモコ、今から食べに行かない?ほら、カルビ一人前300円だよ?激安じゃん!」
「そうだね。あたしも食べたくなってきちゃった。行こうか。」
「いらっしゃいませ!」
明るい感じの男性が接客してきた。
「お客様2名様で?テーブルでよろしいですか?」
さすが流行りの店だけはある。私達で満席だ。ラッキー♪
メニューをみる。
肉
カルビ 300円
ハラミ 280円
ロース 200円
内蔵
ホルモン 150円
レバー 50円
ナンコツ 500円
コブクロ 400円
品の種類は少ないがかなり安い・・・。
一通り全てのお肉を注文した。
「お待たせいたしました。こちら、カルビ、ロース、ハラミ、でございます。」
肉が来た後内蔵もすぐに来た。
すごく美味しい。
こんなお肉食べたことないってくらい美味しい。
特に私のお気に入りはナンコツ。
ナンコツは牛のどの部分かを知りたくて店長を呼んだ。
「お待たせいたしました。僕が責任者の佐藤です。どうかなさいましたか?」
入店したときに接客してくれた男の人だった。
「いえ、ただナンコツってどこの部分かなぁって思って呼んだだけです。」
すると店長は自分の耳に指を指し
「牛の耳のナンコツを使っています。一頭から取れる量が少ないので値がはるのです。」
私達は大満足して店を後にした。
2につづく