キュアは当時18歳。
その歳で曹長というのは異例だった。
正に将来有望なパイロットだったのだが…。
彼女は救出作戦の指令官に辞表を叩き付けてから殴り飛ばし(!!)愛機、多目的大型輸送機《BBB‐06グリード・アルバトロス》で、単身出撃。
なんと、30人全員を無事救出した。
その時、救出された人のひとりが彼女の姿を見て、
「女神が降りてきたかと思った。」
と語ったことから[シュロの女神]の二つ名で呼ばれるようになったのだ。
その後、彼女の辞表は取り消され、昇進と共にどこかの特殊部隊に配属された、と、聞いていたのだが…。まさか《ホーリー・ピーコック》だったとは…。
「御会いできて光栄です。」
「そんなに改まらなくていいよ。
私もこの部隊に来て一年しか立ってないし。
仲良くしよう。」
彼女は気さくにそう言った。