『トランプ？』
ポケットから出てきたのは、普通のトランプだった。『トランプって‥‥‥あのさ〜、今まで聞いてたけどあんた頭大丈夫!?一回医者行った方がいいんじゃないの？』
このバカさ加減にとうとう頭にきて、キレ気味口調に言ってしまった。
『中に取り扱い説明書入ってるから。後は自分で考えて。』
『はぁ!?頭おかしいんじゃねぇの？付き合ってらんねぇよ。』
俺はトランプを投げ捨て、足取り早く帰ってしまった。 〜その夜〜 カラッ！
ポケットからプラスチックが鳴る音がした。？っと思いながら、中のものを出した。
『あッ！あの時の!?』
中から出てきたのは、あのおじさんからもらったトランプ。俺は受け取ったつもりはなかった。どうして入ってるんだ？
『俺、もらったっけ？』
そういえば。《これで人の人生救えるよ》とか行ってたよな。確か取り扱い説明書が入ってるとか。
俺は箱の中を調べた。すると中から１枚のボロボロな紙が出てきた。
『これか。取り扱い説明書って。』
折り畳んであった紙を開いた。見ると取り扱いについての注意事項が書いてあった。
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