「誕生日?そうだったの?もっと早く言ってくれたらよかったのにー。そしたらプレゼントの一つぐらい…」
「ハハッ!俺が、告る時に 明日誕生日だからなんかちょうだいって言えばよかった?笑 そっかーそしたらなんか貰えたかもなぁ。笑
うそだけど。てか、さっきも言ったように、最高のプレゼント貰ったからさ!」
照れる…。
だからミキは俯きながら黙って聞いた。
「俺さぁ、本当にミキの事、ずっと好きだったんだって。真奈美と付き合ってる頃から隣にいるお前見てた。」
真奈美はミキの友達。中学の時、同じクラスでよく一緒に居たんだ。
「でも、お前そっけねぇし、俺一回振られたし、絶対付き合うのなんて無理だと思ってた。
だから今ミキがここに居るのが夢みたいだよ。」
そう言いながら亮二は自分が被ってたキャップをミキに被せた。
「何??なんも見えないし!」
キャップはミキの目が隠れるぐらい深く被せられた。
ミキはキャップを掴もうとした。
その時、亮二の手がミキの手首を捕まえた。
キスした。
亮二はキャップを自分に被せ「じゃぁなっ」
と言って帰ってしまった。
やり逃げかよっ!笑
ミキは一人で呟き笑った。
この時ミキは確信した。
ミキ、亮二の事好きだ…。
春休みも終わり、高校に入学した。
って言っても、ミキの高校は、中学から仲のいい子達が集まってて、なんら変わりがない。
ミキは頭は悪くなかったから、親や、先生に2ランク上の高校を勧められていた。
でもミキは大学に行く気はなかったし、てか、美容師になりたいし。なんと言っても家から学校まで徒歩1分。
魅力的すぎる!
迷わずそこに決めた。
ミキが亮二と付き合った事は入学した時には既に噂になってた。
亮二はちょっとした有名人だったんだ。
いわゆる、暴走族の端くれで。
ミキの同年代の男の子からは怖がられてた。
「ミキー、おはよー。」
真紀だ。中学からの友達。一緒に悪い事もしてきた。いわゆる悪友。
「あー、真紀。おはよー。今日もだるいねー。」
「てか、ミキ。あんた噂になってるわ。亮二さんの女だから、手だせねぇって。あんた青春終わったわ。確実に!笑
あたしはこれから、青春をエンジョイするケド。笑」