言われるままに前方を見ていると、次第に目の前の空間が陽炎のように揺らぎはじめる。
「!?」
そして、そこからなにか巨大なモノが染み出すように現れた。
それは、[真珠色の円盤]だった。
皿を上下二枚重ねた様な形。
直径は約10?ほどか。
《移動式ステーション》と呼ばれるタイプの宇宙船だ。
「これが私達の基地…。
《シャイニー・スワン》よ。」
アリアが自慢するように言った。
キュアが機体を操作し、ハッチのひとつに機首を向ける。
接近すると、ステーション側から牽引ビームが照射され、ゆっくりと開いたハッチにシャトルはのみこまれた。