さよなら。
僕は世界に別れを告げた。
アディオス!
彼と僕は同じ彼女を好きになり、すべてをかけて愛を伝えた。
僕と彼は敵になり、彼は正義の味方であった。
けれど、僕には何が正義かなんてわからなかった。
僕の最近の敵といえば、昨日、家の壁にトマトを投げてきた、隣街の男くらい…
僕は気が付けばこちら側にいた。
とても自然なことだと思っている。
物語は、僕が彼と敵であることを自覚して、初めて始まる。
だから、この物語はまだ無題。
いつ始まるのかは…………
明後日くらいかな。