「いてぇなっ!放せよっ!!」
啓吾が、真帆の手をはらう。
「啓吾・・・、何かあった・・・?」
「別に、何にも無いけど・・・」
「なら、いいんだけど」
「さっさと、宝石取ってこようぜ?」
「うん・・・」
そして、俺達の初めてのミッションは終わった。
怜は、ずっとさっきの俺の行動を気にしているせいか、ずっと黙ったままだった。
俺も、なんであぁなったか分からない。
でも、あのことが関係してるんだったら・・・―――。
―スィークレット・カムパニー―\r
時間は、夜の10時を過ぎている。関係者のほとんどは眠りについた。
もちろん、俺も。
コツッコツッと、靴の音が建物の廊下に響く。その足音は、実験・資料室でその音は止まった。
「あのぉっ・・・・」
戸がガラッと開けられた。
「・・・ん?どぉしたんだ?怜ちゃん」
「夜遅くにスイマセン。実は、藻先生に調べて欲しい物があって・・・」
「ん・・・?なんだい?」
「そのっ・・・、啓吾の過去について調べて欲しいんです!」