キングダム 6

るぅ  2006-02-15投稿
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「何が起こったんでしょう・・・。」
呆然と呟いたジルファの横で、ハレが歓声を上げる。
「すっげぇ!ドラゴンだって!!やったぁぁ!」
「楽しみだねぇ♪」
「本気?」
はしゃぐハレとサラを半眼で眺めながらラスタが言った。
―と、その時。
「あ〜ん〜た〜は〜〜!!」
レイラがグイッと思いきりロシアンの胸ぐらをつかみあげた。鼻が付きそうなくらいの至近距離で続ける。
「どういうつもりなのよ。ドラゴンよ?できるわけないでしょう?依頼失敗どころか死んじゃうわよっっ!」
「次の依頼はどんなんでも受けるって言ったのお前だろ〜。」
「常識の範囲で考えなさいよっ!!」
「でもギャラたけぇよ?」
「命あってのギャラだろぅがぁぁっっ!」
レイラが歯をくいしばる。
と、その二人の間にひょいとサラが顔を出した。頬をふくらませ
「レーちゃん顔が近すぎっ!ロンはサラのなんだからぁ!」
「サラ・・あんたも本気で行く気?あんたの大好きなロンだって死んじゃうかもしれないわよ?死んだらもう二度と会えないのよ?それでも良いの?」
「え〜。ロン死んじゃやだぁ。」
「ばーか。」
ロシアンがサラの大きな瞳を覗きこむ様にして囁く。
「俺が死ぬわけねぇだろ?」
ポッと頬を薔薇色に染め微笑むサラを見てレイラが嘆息した。
「・・ハレ。あんた死んだら大好きなお肉もケーキもプリンも食べれないのよっ?」
「ぅえ〜?」
「レイクウェストには食った事ねぇもんいっぱいあるぜ?」
「ほんと?わぁ〜い♪」
「ジルファ!あんたはどんだけ危険かわかるわよね?」
「確かにドラゴン退治はちょっと・・。」
「ドラゴンの洞窟って見た事ねぇ薬草いっぱいあるらしぃな。」
「・・はい・・。」
「ラスタ!あんたみすみす死にに行く様な事はしないわよね?」
「まだ死にたくねぇな。レイクウェスト遠いし。」
「ドラゴン退治に来たなんて言ったらレイクウェストの女はどんな対応すると思う?ハーレムだぜ。」
「よし。行こう。」
「もぉバカばっかりっっ!」
頭を抱えて叫ぶレイラの耳元で、ロシアンが笑う。
「レイラ。ドラゴン生息地付近は独自の医学が発達するらしぃな。興味あるだろ?」
「それはそうだけど・・危険すぎるわ。」
「このギャラ。半分お前にやるよ。」
「行きましょう。」

こんな感じで、キングダム記念すべき初仕事は「ドラゴン退治に決定した。

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