いつまでこんな思いするんだろう…
派遣会社勤務の要一は心の中の澱みをいつも感じていた
派遣社員の不手際に頭を下げ、会社に戻れば灰汁の強い上司が待っている…
自分が起こしたクレームではないのに、説教が長い
いささか、要一は疲れていた
要一は25歳
大学を卒業してからすぐ今の会社に勤務している
説教が長く酒癖の悪い上司にいつもつかまり、忙しかった
そのおかげで3年交際した恋人と別れた
「石の上にも三年」と仕事に自信の持てない要一はいつも辞めるかどうか迷っていた
しかし、自信がない
自由になりたい
もっとメリハリのある所で働きたい
3年目の社員が考えそうな事だ
もうすぐクリスマス間近、というある日…彼の気持ちの変化を促す出来事が起きた