relations 34

るぅ  2007-05-02投稿
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ポカンとプリクラ機を指さすと、ユカリもゆっくり見やる。

『6枚選べるよ』


「あ……あぁ、あはは。」

「なんだよ。あとの2枚は?」

ユカリの手元を覗き込むと、すごい勢いで隠された。


なんだ?


「なに?なんだよ、見せろって。」

「だめ!ダメダメ!!見せない!」

プリクラを胸に抱いたまま急に歩き出すユカリ。

超気になるしっ!!

「ちょっ!待てって!!」

慌てて追いかけて捕まえる。
無理矢理とろうとするけど、ユカリも必死だ。

「あ〜〜ちょっと待って!わかったから!!」

俺の腕の中でもがく華奢な体。

壊れそう……。


思わず力をゆるめた拍子に、ユカリが抜け出した。


「わかったわよ。じゃあ、こうしよ?」

言いながら、プリクラ2枚を突然後ろの壁に貼り付ける。

「あっ!なにしてんだよっ!!」

慌てて止めようとして気づいた。

その壁にはたくさんプリクラが貼られてるんだ。

自由に貼っていいスペースみたいな?


すげぇ、こんなんあんだ。

なんのためにみんな貼ってんだ?

自己顕示欲がつえぇんだな。

って、そんなことどうでもいいか。

両手を壁につけて貼ったプリクラを隠しているユカリに目をやる。



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