晴れた金曜日
家庭に戻ると告げられた
ずいぶん前から
覚悟が出来てたはずなのに
あたしは泣いて
あなたにすがる
そうすれば
別れが延びると
知っているから
ただ延びるだけと
知っているから
日曜日のあなたを知らないあたしは
平気で涙の一粒も流す
切ない顔であたしを抱き寄せたあなたは
つぶれそうな思いがそのまま声になって
やさしく謝る
背中に手を回して
力をこめた
ふりをする
あたしの涙なんかとっくに乾いていて
ひとつのイベントが終わったように息をつく
それから
肩越しに空を見上げて
明日の天気を考えた。