「おかしいです!精神状態は異常域の筈。意識があるわけがありません!」
スクリーンには、戦闘中継が映されていて、シェパードは敵未確認戦闘メカの脱出機(操縦席)をえぐり出すと、片手で粉々にする。艦長はあまりの残酷さに吐気が来た
「うっ…どうしたと言うのだ。護君の気が狂ったのか…」
護のシェパードは海の中に入ると背中にあるスクリューを使って、敵艦へ近付いた。敵未確認戦闘メカも潜水し、シェパードに近付いた。
「チッ…この小型水素爆弾で貴様等全員地獄に送ってやる。」
シェパードの脚から四角い磁石が付いた物体が三つ出てくると、接近してくる未確認戦闘メカに付けた。最後に、敵揚陸艦に付けて高速に去った。三分位経つと、一瞬まぶしいく光り、揚陸艦が大爆発を起こす。
「うっ…ううう…」
護は頭を手で押さえて苦しみ出した。
「うわぁあ!」
そして護は操縦席で気絶した
翌日…
「護君の様態は?」
艦長は白衣の人に聞く
「気を失ったままです。診察の結果、分かったことがあります。」
「それは…?」
「彼は…『二重人格』です。ですからあの残酷な戦法は、二人目の護君と考えられます。」
「…たしか、真珠湾…じゃなくてハワイ諸島攻撃艦隊の謙介曹長は言っていたな…『初代シェパードは二重人格者しか乗れない機体です』と。どうすれば良いんだ!まだアメリカ連邦軍はまだ存在する!ハワイ諸島攻撃艦隊はバラバラに散った!」
白衣の人は艦長の肩に手を置いて言う
「戦太郎君はいつもこう言う時によく言うじゃないか『全てはアカシック・レコードの通りだ』と。」
「うわぁ!!」
護は心臓を押さえながらいきなり起き上がった。館長等はビックリした
「ど、どうした?」
「…田中新次と言う人になった夢を見た。日本兵で、シェパード一番最初の操縦者。アメリカ連邦が攻めてきたとき、無差別で敵味方艦を一人で三十七隻沈めた男。死刑された。」
「そうか…それより、自衛隊と米軍が我々と協力するそうだ。現時点でハワイ諸島攻撃艦隊は全隻見つかり、アメリカ連邦軍は残り七隻らしい。今日は秋葉原でも行って気分転換でもしてこい。」
護はベッドから起きると。旧日本軍軍服に着替、出かけた。
夕方、新幹線に乗っていた護。護が窓から外を眺めながらコーヒーを飲んでいると、中学制服を着た少女が声を掛けてきた