かかしと犬

しょうこ  2007-05-03投稿
閲覧数[334] 良い投票[0] 悪い投票[0]

昔私のママが話してくれた物語。今母となった私が娘へ話す物語。

「ねぇ、なんでカカシゎ一本足なの?」
幼い私が母に問い掛けた。
「昔は二本足だったのよ。」と母が答えて話してくれたんだ。
ずっとずっと昔のお話。ある村に野良犬がいました。とても汚い野良犬を村の人達ゎ嫌がり近寄ってくると棒や手で野良犬を追い払っていたのです。そんなある日の事、野良犬ゎ車に引かれて片足を怪我してしまいました。血だらけになり、泣きながら片足を引きずりながらカカシの所まできました。疲れはて遠のく意識の中で声が聞こえてきました。野良犬がフト上を見上げると、なんと話してきたのゎカカシでした。
「どうしたんだい?そんなに怪我をして、歩けなくなっちゃうよ。」 「いいんだ。僕ゎ汚いからみんなの嫌われ物だから。」
「そうかな?でも僕ゎ君がうらやましいよ。いつも走り回っていて、僕ゎ立っているだけだから君の元気ゎ僕の元気でもあるんだよ。」
野良犬ゎとっても喜びました。しかしもう足を怪我してしまったので走り回る事が出来ません。 するとカカシが野良犬にいいました。 「君に僕の足を一本あげるよ。僕ゎずっと立ってるだけだし、両手を広げれば片足でも全然平気さ。」
「その代わり、暑くても雪が降って寒くても僕の周りを元気に走って僕に元気をくれないか?」と。野良犬ゎ迷わず答えました。
「本当かい?もし君の足をもらったら僕ゎいつだって君の所へ走ってくるよ。例え暑くても寒くて凍えそうでも。僕の元気ゎ君に今出会えた事で繋がるんだから。」 そして、野良犬ゎカカシから足をもらいカカシゎ両手を広げて一本足で立つようになりました。
野良犬ゎカカシの約束守りいつも元気に走り回りカカシに元気を与えたのです。

だから今も犬ゎ外が大好きでカカシゎ一本足で両手を広げてたっていると。
母が私に話してくれた物語。今も胸に残ってる。そして今も信じてるんだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 しょうこ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ