それからまた数日がたち、あたしと雄太は周りから付き合ってないの?だとか付き合っちゃえなどということをよく言われるようになった。
展開がやばい… このままだと確実に…
あたしは雄太から距離をとることにした。
もちろん雄太のことは好き。誰にも負けないくらいに。
だけど事が起きてしまったら遅いのだ。なにより悲しむのはあたし。
たとえ雄太を傷つけても、これはとめなければならない。
そして距離をとりはじめると決めた今日から、雄太を完全にシカトするようにした。
「なぁ沙羅ー」
「あ、あのさ〜!」
すごくわざとらしいシカトの仕方。
雄太が話し掛けてきた瞬間に近くにいた友達に話し掛ける。
雄太は顔を顰めたが、それ以上話し掛けてこようとはしなかった。
距離を置くことで彼を救う、そのことについて何か作戦を練るために昼休みになった途端あたしは屋上へ向かう。
今思えば向かうことが間違いだったんだ。
確実にあたしと雄太を追い込む闇が、もう目の前まで迫っていた。
続