-INISHIE-

 2007-05-04投稿
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某県・孔園ヶ岳…
この山の頂上付近で、およそ百体にも及ぶ謎のミイラが発見されたのは、四日前のことである。

その日、佐古竹大学山岳部のメンバー五人は、夏休みを利用して、車でおよそ三時間かけて、ここ“孔園ヶ岳”へ訪れた。彼らは頂上で遅い昼食をとった後、中腹にある小さな山小屋へ向け下山を始めた。
山小屋には、登山部のOB、鈴木がいる。今夜は、その小屋で一晩を明かそうと言うわけだ。

しかし、山小屋に着くと、鈴木の姿がない。五人は、以前に鈴木が話していた“孔園ヶ岳の謎の洞窟”を思い出した。
山小屋の裏に、自然に出来たものか人工物なのか分からない謎の洞窟があるという…
鈴木は恐らくそこにいるのだろう。

山小屋の裏に回ると、岩や草木に囲まれた狭い空間に、大人二人が通れる程の小さな入り口が見受けられた。

そこで五人は、入り口から五メートル程の所で変わり果てた姿で横たわる鈴木と、その奥の開けた空間に無数に並べられた“棺”の様な箱を発見したのだった。

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