私が死ぬ、一年前。 あなたは突然ふらりとやって来た。 「なんとなく、きてみた。君、大丈夫?」 私は心配してくれたんだ。今でも思ってる。 「大丈夫だよ。ねぇ、私皆みたいに、外に出れなくて、つまらないの。また、来てくれる?」 初めての会話。 その時は、15歳。 10年近く、この病院で生活している。 「いいよ。また、来るね。こんどは、なんか持ってくるね!」 元気そうな声は、とても嬉しかった。
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