「航、怒った?」
優希は、航のとなりに座り顔を覗き込む。
「…萌えた…」
航は優希を抱き寄せ、キスする。
優しくて、温かくて、もっと触れて欲しくなる。
「…もっとして?」
優希は航の頬にそっと触れる。
「こらっ。…優希…。」
航を待ちきれず、優希は航の唇をふさぐ。
「…こら。」
「ん?」
「おしまい。」
航はソファーから立ち上がる。
「帰っちゃうの?」
上目遣いを使ってみる。
「俺は逆に優希といると勉強が手につかなくなりそう…」
「モヤモヤしてるからだよ。先にスッキリさせちゃったりする?」
優希も立ち上がり、航の肩に手を掛ける。
「…すんごい、誘惑だな。」
航は優希の耳元で囁く。
そのまま耳、首元にキスをした。
「こういう女、嫌い?」
「こういう優希もたまらない。」
熱いキスをする。
息をするのを忘れてしまう程のキス。
気が遠くなる。
「…ん…。航…」
優希は、航から離れようとするが、航は離さない。
「止まんないよ?俺。」
再びキスをする。
「航…寝室…いこ?」
航は初めて、優希の寝室に入った。
すぐに、優希の手を引き、ベッドに座る。
「あっ!ちょい待ち!」
優希は本棚の引き出しから、小箱を出す。
「俺、持ってるよ?」
ズボンのポケットから財布を出し、中からコンドームを出す航。
「それは、とっておいて。うちでする時はこれ使っていいよ?」
「ん。わかった。」
航は優希をそっとベッドに寝かせる。
「優希、先に言っておくけど。」
「ん?」
「俺、初めてだからね?」
「…うん。…ごめんね。私は違うよ?」
「そんなんは、気にしないよ。ただ、優希を気持ち良くさせられるか、自信ない…」
「…航が気持ち良ければ、それで私は気持ち良くなれるから。
航の好きにして?」
優希は航のネクタイを取り、ワイシャツのボタンを一つずつはずしていった。