時が過ぎた……
僕にはいつしか恋人が出来ていた
学生時代の知り合い。
偶然会い、何度か遊びに行き
付き合うようになっていた
しかし僕は彼女を本気で愛せなかった
僕の心の中にはまだ君がいたから…
君に出逢ってから、もう時間が経ち過ぎた。
なのに君を忘れられない
今でも君の事を想い続けている自分に気付いた
ある日、彼女は僕に別れを告げた
彼女は僕の気持ちに気付いていたのか…
その後、僕は雨の中歩いていた
気が付くと、君と出逢った公園にいた
そう、あの時の君と同じように…
そして僕はそっと瞳を閉じた
…目を開けた
そこに君がいた
夢じゃない
幻でもない
君はあの時と同じように僕に微笑みかける
僕は君に話しかけようとした
君は僕の口を塞いだ
君は去って行こうとする
僕は君に問いかけた
『君は誰なの?』