あのねぇ沙世すっごい反省しててぇ
あの子と仲良くなろぉ
と思ったんだけど
今更って感じじゃない
たからねぇ
ミチが仲良くなって
沙世に紹介してくれれば
いいんじゃないかなぁ
って思ったの
ねぇミチ
やってくれるよね?
この質問に選択肢何てないくせに
―-…きっと私を使って学校に連れてきて
また『向こう側』においやる気だろう
別にこれで私に火花が来ないなら
今更思う
私の考えは甘い
あの子の家の前に立つ
もう10分はたっただろうかチャイムが押せない
カタカタと震えてくる
連れて来なきゃ
次は
……私
はぁ…ふぅ…
ピンポーン
応答が無い
ピンポーン
「……は…はい」
出てきたのは可哀想な程に震えた『向こう側』だった
「えっと」
言葉が口から出てこない
昨日下書までしたのに
目をそらしていた子が目の前にいるのは結構インパクトがある
「…学校へ行こう」
「なっ……に…言ってるの!!!!!!!!!!」
そんな事は重々承知している
でもあなたを連れて来なきゃ
次は私なのよ?
馬鹿でも何でもやるしかないのよ
そう…次はあなた
ニカッ