三日間の奇跡〜完〜

ユーヤ  2007-05-06投稿
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ふと、また真っ白の部屋に僕はいた。


『美樹!!!』

『こんばんは、たっくん。また会えたね。』

美樹だった。二日連続で美樹に会えた。

でも…心なしか美樹が薄く見えた。


そんなことも忘れ僕はまた美樹と話をいっぱいした。


前と同じで学校のことなどいろいろ話した。


『朝だね。学校いってらっしゃいたっくん。』


『また会いたいよ…美樹。』


バッ!!

朝か……僕は目覚めてしまった。


『学校にいこう…』


めんどくさがりながら学校に向かった。


学校が終わって家に帰ると今までと同様で眠気が襲ってきた。


『美樹が、よんでる。』

僕は逆らわずにすぐに眠りについた。


『たっくん!』


『よっ美樹!!』


『今日はねたっくんに言わなきゃいけないことがあるの……。』


『なんだよ?』


『私…もぅ行かなきゃいけないの……』


『え…?嘘だろ…?
なんでだよっ!!今まで通り夢で会えばいいじゃねぇかよっ!!』


『ごめんね…もぅ時間がないの…』


『ま、待てよ!!
まだ話すこといっぱいあんだよ!学校のこと友達のこととかさ!!
それに……まだ肝心なことおまえに伝えてないんだよ!!』

『俺は…俺は………………おまえが好きなんだ!!』


『馬鹿みたい!!』


『え?』

『死んだ人にそんなこといっちゃって!!そんなこと………』


ポロ…美樹が泣いていた。


『ごめんな…生きている間に言えなくて…。』


『ありがとう…たっくん。嬉しかったよ。』


『美樹……。』


『じゃあ行くね……。』


『美樹!!!』


『たっくん、もぉ前に進んで?私はあなたのことを見守るから。
だから…精一杯前に進んで…じゃないと…許さないんだからね!』


『美樹……。』


そうゆうと彼女は消えた。


この三日間は神がくれた奇跡だった。

でも絶望の僕は消えた。


彼女の言葉で僕は前に進んでいける。


朝……目を覚まして見た日の出はいつもより眩しかった。

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