ふと、また真っ白の部屋に僕はいた。
『美樹!!!』
『こんばんは、たっくん。また会えたね。』
美樹だった。二日連続で美樹に会えた。
でも…心なしか美樹が薄く見えた。
そんなことも忘れ僕はまた美樹と話をいっぱいした。
前と同じで学校のことなどいろいろ話した。
『朝だね。学校いってらっしゃいたっくん。』
『また会いたいよ…美樹。』
バッ!!
朝か……僕は目覚めてしまった。
『学校にいこう…』
めんどくさがりながら学校に向かった。
学校が終わって家に帰ると今までと同様で眠気が襲ってきた。
『美樹が、よんでる。』
僕は逆らわずにすぐに眠りについた。
『たっくん!』
『よっ美樹!!』
『今日はねたっくんに言わなきゃいけないことがあるの……。』
『なんだよ?』
『私…もぅ行かなきゃいけないの……』
『え…?嘘だろ…?
なんでだよっ!!今まで通り夢で会えばいいじゃねぇかよっ!!』
『ごめんね…もぅ時間がないの…』
『ま、待てよ!!
まだ話すこといっぱいあんだよ!学校のこと友達のこととかさ!!
それに……まだ肝心なことおまえに伝えてないんだよ!!』
『俺は…俺は………………おまえが好きなんだ!!』
『馬鹿みたい!!』
『え?』
『死んだ人にそんなこといっちゃって!!そんなこと………』
ポロ…美樹が泣いていた。
『ごめんな…生きている間に言えなくて…。』
『ありがとう…たっくん。嬉しかったよ。』
『美樹……。』
『じゃあ行くね……。』
『美樹!!!』
『たっくん、もぉ前に進んで?私はあなたのことを見守るから。
だから…精一杯前に進んで…じゃないと…許さないんだからね!』
『美樹……。』
そうゆうと彼女は消えた。
この三日間は神がくれた奇跡だった。
でも絶望の僕は消えた。
彼女の言葉で僕は前に進んでいける。
朝……目を覚まして見た日の出はいつもより眩しかった。