カケタツキ?

るい  2007-05-06投稿
閲覧数[394] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【私は誰を好きになったんだろう】
【私は誰から愛されていたのだろう】

夢から覚めると、最近…涙を流してる時が多い。
夢の内容はよく覚えてないけど、心が渇いてるのは分かる。
涙は出ても、悲しいのか寂しいのか…くやしいのか。自分の気持ちが分からない。

こうなったのも、全部あいつのせいだ。
ケイ…私が本気で好きになった人
ケイ…私をまっすぐ見てくれた人
ケイ…私の理解者だと思った人

ケイ…私の心に消えない傷を作った人

ケイ…嫌いだけど…嫌いだけど嫌いになれない人

…私とケイが出会ったのは、三年前の誕生日だった。
親友の彼氏の幼馴染みで、私に紹介する為に連れてきたらしい。
私の親友の優は、中学から一緒だけど…いまだに私を間違った名前で呼ぶ。
私は【未来】と書いてミクって読むのに、優はいまだに【ミライ】と言う。
はじめに間違えてから、ずっとそのまま。帰る気は無いらしい。
そんな優が、いきなり話だした。
「私の誕生日来てくれてありがと。で…来てくれたお礼に男紹介するね」
意味がわからない。どんな理由?
私は突然の言葉に意味も分からず言った。
「いいよ。まだ彼氏作る気ないし…それに優の誕生日なのに、なんで私にプレゼントなの?」
優はニコニコしたまま、顔を寄せて小さい声で言った。
「実はね…。誕生日のお祝いに彼の知り合いの別荘借りて遊びに行くんだけど。彼氏とじゃ許してくるないんだ。」
ん?なんとなくアヤシイ展開だぞ。
「だから…それが男紹介するのと、どう関係するの?」
優は、満面の笑みで
「だから…彼氏とは駄目だけどミライとなら親も安心するし。OKしてくれたからさ。」
OKしてくれたって?なんの話?
「私も行く事になってるの?」
突然の事で驚いて私が聞くと、申し訳なさそうに
「ごめんね。行く事に…じゃなくて行ってくれないと私も行けないんだよね。で…私だけハッピーツアーってのもなんなんで、ミライにも彼氏って訳。」
そうだった。優は昔から思ったらとりあえず動く!
良くいえば行動派。悪く言えば自己中…。

「私の意見は?」
呆れたまま聞くと優はすかさず
「私の誕生日プレゼントにって思って協力して。一生のお願い!」
って何回一生のお願いがあるの?



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 るい 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ