「ここ、知ってんの?公園でわかんの?」
「ぅん…。」
ここはレンとよく来る場所だから…。
でも――
「来てくれるかわかんなぃよ。」
「ぃや、来るだろ。」
はっきり言い切るカズヤを見る。
「何しに……?」
「さぁ?」
笑いながら首を傾げるカズヤは、私の目を覗きこむようにして続けた。
「でも、お前がしなきゃいけなぃことはわかるよな?」
私が
しなきゃいけなぃこと……
レンに
伝えなきゃいけなぃこと……
小さく頷くと、カズヤはゆっくり立ち上がった。
「よし、じゃあそろそろ行くわ。」
「ありがとぅ…。」
ポンポンと勇気をくれるみたぃに背中を叩く。
その腕を掴んだ。
「アヤカ?」
「ねぇ、一つだけ教えて。」
ん?と先を待つカズヤを真っ直ぐ見つめて、
「もし、マキに別れたいって言われたら……カズヤはどぅする?」
唐突な質問。
でもカズヤは笑わずに考えてくれた。
目をつむり深く息を吐いた後、小さく呟く。
「泣くかな。」
「ぇえ?」
「泣いて、喚いて、すがりついて……頼み込むかな。別れないでくれって。」