relations 36

るぅ  2007-05-06投稿
閲覧数[337] 良い投票[0] 悪い投票[0]

夕陽に染まる街並みを二人で歩く。
それは普通な様で、初めてなこと。

「あ、見て!可愛い犬〜。」

「ほら、あの店雑誌に載ってた!」

「空すごぃ綺麗だね〜。」

小さいことにいちいち反応するユカリ。
見上げてくる笑顔はすごく幼くて、夕陽に照らされた横顔はやけに大人びている。

見てて飽きねぇやつ……

「あ、あの店見たい!」

グイッと手を引っ張られ入ったのは、目がチカチカするようなアクセ屋。

まじ勘弁して……

出ようとする俺の手を離さないユカリ。
振り払えば良い話なんだけど―――\r

ま、いいか。

嘆息する俺の横で、ユカリは鼻歌混じりにショッピングを開始した。





2時間後――


何件店をまわったのか……やっとユカリが満足した時には、もう外は真っ暗だった。

「腹減った〜。」

「そうね。リョウ何食べたい?」

「ハンバーグ。」

即答したらユカリが吹き出した。

「……なんだよ。」

「別に〜。可愛いなと思って。」

ユカリが微笑みながら手を引く。

進むは歩き慣れたいつもの道。

「どこ行く気?」

「リョウん家。近くにスーパーあったよね?」

それって……

「お前が作るの?」

振り向いたユカリが満面の笑みで頷く。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 るぅ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ