relations 38

るぅ  2007-05-06投稿
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あまりに自然すぎて、自分自身が気付かなかったんだ。

その言葉の不自然さに。




セフレは―――セックスするだけ―――だろ……



「なんつって……。」

小さく呟きながら、商品に目を移す。
ユカリは何も言わずに歩き出した。

その背中は毅然としてて、なんとなく距離を感じる。


今どんな顔してんの?

笑ってる?


困ってる?


「リョウ!どれにする?」

アルコール売り場の前で振り向いたユカリは、いつも通り微笑んでいた。

「あぁ……。」

俺も、何もなかったように返事をする。


そうしていれば、気付かなくてすむと思った。

何もなかったことにできると、思った。

それでも―――胸のざわつきが収まらないんだ。







買い物を済ませた俺達は、並んで夜道を歩いた。

両手にスーパーの袋って、かなりダセぇ……

隣ではユカリがずっと笑ってるし。

「リョウすごぃ似合わないっ!」

「ぅるせっっ!!」

「1個持つわよ。」

「いいよ。」

「いいから。」

「いいっての!結構重いし……あっ。」


バッ――


ユカリが俺の手から無理やり袋を奪った。
そして、あいた俺の手に自分の手を絡める。



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