「何で君が奴の携帯に!?」
「今一緒に寝てたんです」
この言葉は正にはショックが大きすぎた。
凛が携帯を変わった。
「もしもし?柳です。山ノ井くんではないんですか?」
(出た!柳凛!)
「はい、宮岸です。今山ノ井くんと寝てまーす」
「どの教室?今お昼休みだからみんな出払ってて、教室が特定できないから」
「なんですか?こっちに来るんですか?」
ほのかは不審がりはじめた。
そして考えた結果、はっとした。
「真部信のこと?」
ほのかは少し遠慮がちに尋ねた。
「ええ、私たちも学長から聞かされたわ。この件は内密にって。それで、警察に通報しないって学長が言うから。山ノ井くんなら何か知ってるんじゃないかって思って」
「山ノ井くんがマナー部のためを思って公表しないでくれって学長に頭下げたんですよ」
ほのかはそのことかと、言った感じで話した。
「マナー部のため?」
正は凛に電話を変わってもらうよう合図した。
「宮岸さん、どういうこと?」
ほのかは寝返りを打ってこちらを向いた幸四郎の顔を見ながら話した。