ヒマなので、ミステリも書いてみます。
お父さんだ−!
でも、なんで?
紹介しないと
僕、勇太。
事件が大っ嫌いだ。
「やぁ 勇太。」
穏やかに言う父さん。間違いなく僕の大好きなお父さんだ。
「な、なんで、今まで隠れてたの?」
僕は、悲しかった。
「勇太。それは、勇太が事件を嫌うのがやだったからなんだよ。」僕より事件の方がいいんだ・・・
「勇太が嫌いなワケじゃないよ。」
ウソばっかり。
「それより、謎の方を解いてよ」
と、父さん。
ふんっ!
解くもんか!!
「やだよ」
僕は、冷たく言う。
でも―。
このまま、意地を張ってたって仕方無い気がしてきた。
考えよう。
うーん。なんだろう。桜、父・・・
木の上に隠れてたのかなぁ。
そしたら
簡単に見つかってしまう。
僕は、木をつつくキツツキを思い出した。
僕は桜の木を見た。
お父さんには、十分だ!
「分かったぁ!」
私は、あなたにこの謎を解いて欲しいと思います。 作者より
「それじゃあ、謎解きを始めるよ〜!」
僕は言った。
☆ ☆ ☆「まず、父さんはキツツキに木を掘らせたんだ。」
と、ここでいったん止める。
「そして、入る。簡単なトリックだよ。」
僕は自信たっぷりに言う。
「それで終わりかい?小さな探偵君。」
ばかにしたように言う父さん。
「いいえ。」
僕は、お父さんをにらむ。
「これからが本番ですよ。」
そう、前置きした僕を見て、父さんは、苦笑した。
「大きくなったなぁ。勇太。」
にっこり、笑うお父さん。
「次は、動機ね。まず僕に謎を嫌いになってもらわないように。もう一つは・・・」
またまた、ここできる僕。
「謎を解いて欲しかったから。そして・・・謎を好きになって欲しかったから―」
「ありがとう父さん。謎を好きになったよ」お父さんは泣いた。
こうして謎は終わった
でも、結論が出た。
人が死ぬ事件はいらない。でも、愛をくれる事件は必要だよ。きっと― 終わり