あたしは?

一歩  2007-05-07投稿
閲覧数[167] 良い投票[0] 悪い投票[0]

あの時…そう、あの時といえば一人よがりの恋をしていた中学2年のあたしに遡る。


そん時、あたしは同じクラスのある男子に恋をしていた。
その男子は松原君っていって結構顔が良くて、ていっても顔が良くて好きだった訳じゃないけど…おもしろくって、スポーツしてる時もかっこよくて爽やかで、でも頭はそんなに良いってほどでもなかったけどね。

とにかく一言でいえば彼はモテた。

女子がキャーキャー言ってたなぁ…
松原君からしてみたらあたしもそん中の一人だった。


「あたし、髪切ろうと思うんだよねぇ。」

「えっ、日向子、髪切るの!?せっかく長いのにもったいな〜い。」

あたしは髪が長かった。

「うん。もうすぐ夏だし、ちょっと暑いかなぁって。昨年の夏も暑かった。」

「う〜ん…でも日向子はショートの方が似合うかもよ??」

友達と話してると松原君が言ったんだっけ…。


「お前長い方がいいよ。俺は長い方がいい。」


松原君は…普通にそうやって、あたしは髪が長い方が似合っていると言った。
あたし、松原君とそんなに話したことないのに…

「えぇ〜、日向子はショートだよ〜」

なんでそんなに、亜依子(友達)はそんな風に何にもなかったように話せるの?
だって『俺は長い方がいい』って…、それって“俺はロングが好み”って意味でとっちゃうじゃん…

そんな風に言われて、ちょっとドキっとする。

自意識過剰すぎるだけ?…あたし、そんな経験ないからすぐに意識しちゃう…。


なんだかそれをキッカケにあたしは松原君とよくしゃべるようになった。

楽しいって本当に思った。
そしてあたしは、次第に彼を好きになっていった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 一歩 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ