リョウマが三車両ほど渡った時、ヤツらが現れた。
鉄で出来、全体的に丸いフォルムを持つ人型――
(現れたか、ガードユニット!)
そう思うや否や、ガードユニットはリョウマ目掛けて銃口を向ける。
すかさずリョウマはかがみ、銃のグリップを握り直すとユニットに向けて引き金を引いた。
ドゴォォ!!
ユニットが放った銃撃は、リョウマの背後の扉を破壊した。
リョウマの放った銃弾は、鉄と鉄がぶつかりあう音を響かせ、ガードユニットの足下に転がり落ちる。
(やっぱ普通の銃じゃ傷一つ付けられないか……!)
そんな事を考えてるうちに、ガードユニットは二発目の銃弾を放つ。
真っ直ぐに狂いなく放たれた銃弾を、間一髪で避け、リョウマもニ発目の銃弾をユニットへと発射する。
バチン!!
右腕関節部の向きだしになった電力線に命中し、ユニットの右腕は力無く地面へと転げ落ちた。
間髪入れずに三度目の銃撃を首関節部に打ち当てると、ユニットは力尽きその場に倒れ込むのだった。
(何とかしのげたか……イコは大丈夫だろうか?)
緊張が抜けたのか、その場にへたり込むと、別れた友人の事が脳裏をよぎるのだった。