紫苑【四】

viola  2007-05-07投稿
閲覧数[291] 良い投票[0] 悪い投票[0]


店の片隅に君がいた…

僕は君を見つめた

君は僕の視線に気付いたのか
僕を見た…


しかし君が僕を見る瞳は冷たく、微笑みかけてはくれない

人違い…?

いや、そんなはずはない


僕は一人、カウンターに座り呑む事にした…



いつの間にか、僕は寝てしまったのか
店には誰もいなくなっていた

僕の視線は君を探していた

君は一人、店の片付けをしていた

僕は君に話かけた


『紫苑?』


君は黙ったままで僕を見つめる

『僕を覚えてる?』

君は答えない

僕は立ち上がり君を抱き締めた…



君は僕から離れた

そして冷たい瞳で僕を見る

『ごめん…』

僕は店を出た…

後悔した、君に嫌われてしまった


僕はいつの間にか君に出逢った公園のベンチで寝ていた…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 viola 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ